株式会社ステムセル研究所は、1999年に設立された民間さい帯血バンクで、主に「さい帯血」の分離・保管を行っています。さい帯血は出産時に得られる赤ちゃんの血液で、再生医療や細胞治療において重要な役割を果たします。当社は、妊婦等との契約に基づき、国内の医療機関で採取されたさい帯血を自社の細胞処理センターで処理し、神奈川県横浜市の細胞保管センターで長期保管しています。顧客からは分離料、検査料、登録料、保管料を収受し、将来の治療に備えたサービスを提供しています。
高い倫理基準と安全性
当社は再生医療等安全性確保法に基づき、特定細胞加工物製造許可を取得し、厳格な品質管理体制を維持しています。ISO9001やAABBの認証を受け、倫理委員会を設置して生命倫理基準に適合した運営を行っています。これにより、顧客は安心してサービスを利用できる環境が整っています。
市場ニーズに応じたサービス展開
さい帯血の保管に加え、最近では「さい帯組織保管サービス」を開始しました。この新サービスは、出産に由来する組織由来の細胞を保管するもので、再生医療の需要が高まる中、顧客の多様なニーズに応えることを目指しています。これにより、事業の拡大と収益の向上を図っています。
顧客との信頼関係の構築
当社は顧客との長期的な関係を重視し、契約者に対して丁寧な情報提供を行っています。顧客の希望に基づくサービスを提供し、臨床研究の進展に合わせた情報を提供することで、顧客の信頼を獲得しています。また、医療機関との連携を強化し、さい帯血の利用促進に努めています。
株式会社ステムセル研究所の経営成績は、2020年3月期において売上高1,676,456千円、経常利益382,533千円を記録し、前年同期比でそれぞれ45.8%、76.9%の増加を達成しました。この成長は、さい帯血採取協力病院への情報提供やマーケティング活動の強化によるもので、年間保管(売上)検体数が前年同期比で55.9%増加したことが大きな要因です。営業利益は382,327千円となり、営業活動の効率化やコスト管理の徹底が寄与しました。さらに、総資産は3,564,700千円に増加し、顧客からの前受金の増加が影響しています。全体として、再生医療分野の需要拡大と当社の積極的な営業戦略が業績向上に寄与したと分析されます。
会社名 | ステムセル研究所 |
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会社URL | https://www.stemcell.co.jp/corporate/ |
銘柄コード | 7096 |
業種・業態 | サービス業 |
市場 | 東証マザーズ |
会社設立日 | 1999/8/5 |
代表者名 | 代表取締役社長 清水 崇文 |
住所 | 〒105‐0004 東京都港区新橋五丁目 22 番 10 号 |
従業員数 | 84人 |
監査法人 | 有限責任あずさ監査法人 |
推薦証券 | 野村證券(株) |
決算期 | 3月決算 |
オファリングフォーマット | 国内オファリング |
推薦証券会社 | 野村證券(株) |
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主幹事証券会社 | 野村證券(株) |
元引受取引参加者等 | 野村證券(株), 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(株), SMBC日興証券(株), 東洋証券(株), いちよし証券(株), エース証券(株), (株)SBI証券 |
(N-2期) 監査報酬(千円) | (N-2期) 非監査報酬(千円) | (N-1期) 監査報酬(千円) | (N-1期) 非監査報酬(千円) | |
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提出会社 | 6,000 | - | 12,000 | 6,860 |
連結子会社 | - | - | - | - |
計 | 6,000 | - | 12,000 | 6,860 |
2017/3 | 2018/3 | 2019/3 | 2020/3 | 2021/3 | 2022/3 3Q | |
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売上高(百万円)
| 755 | 807 | 862 | 1,150 | 1,676 | 1,065 |
経常利益(百万円)
| 187 | 162 | 111 | 216 | 383 | 96 |
当期純利益(百万円)
| 119 | 108 | 70 | 143 | 277 | 61 |
純資産額(百万円)
| 662 | 770 | 840 | 982 | 1,260 | 1,321 |
一株あたりの純資産額 (円) | 95,229 | 110,739 | 120,742 | 202 | 259 | - |
自己資本比率
| 35.9% | 37.0% | 35.8% | 34.9% | 35.3% | - |
自己資本利益率
| 19.8% | 15.1% | 8.6% | 15.7% | 24.8% | - |