1. 事業内容

株式会社ネオマーケティングは、マーケティング支援事業を中心に展開する企業であり、主に「生活者起点のマーケティング支援」をコンセプトにしています。クライアント企業のマーケティングプロセス全般をサポートし、定量調査や定性調査を通じて得られたデータを基に商品開発やプロモーション戦略の立案を行います。また、55万人以上の生活者パネルを活用した独自のマーケティングプラットフォーム「アイリサーチ」を運営し、リアルタイムでの市場調査や消費者インサイトの発見に注力しています。

2. 事業の特徴

(1) 生活者パネルの活用

ネオマーケティングは、55万人以上の登録者を持つ生活者パネル「アイリサーチ」を運営しています。このパネルは、インターネット人口に近い属性比率を持ち、調査結果の信頼性が高いです。企業はリアルタイムで消費者の意見やニーズを把握でき、迅速な意思決定が可能です。また、提携会社との連携により、より広範囲なデータ収集が実現しています。

(2) マーケティングフレームワーク4K

当社は独自の「マーケティングフレームワーク4K」を開発し、クライアント企業のマーケティングプロセスを一貫して支援しています。このフレームワークは、生活者インサイトの発見から商品開発、販売促進、施策の改善までを網羅しており、クライアントに対して包括的なマーケティング支援を提供します。これにより、クライアントは効率的にマーケティング活動を行い、競争力を高めることができます。

(3) デジタルマーケティングの強化

ネオマーケティングは、デジタルマーケティングの戦略設計から実行までを一貫して支援しています。特に、D2C（ダイレクト・トゥ・コンシューマー）モデルの普及に伴い、クライアント企業のECサイト構築やデジタル広告戦略の策定を行い、顧客との接点を強化しています。これにより、クライアントは新たな市場機会を捉え、売上の向上を図ることが可能となります。

3. 経営成績の推移とその要因の分析

株式会社ネオマーケティングの2020年9月期の売上高は1,427,555千円で、前年同期比26.1%増加しました。経常利益は173,652千円で、782.6%の増加を記録しました。この成長は、カスタマードリブンサービスやインサイトドリブンサービスの売上が順調に推移したことに起因しています。また、営業費用の増加を抑えつつ、売上原価の増加率を15.7%に抑えたことで、営業利益は173,600千円となり、750.8%の増加を達成しました。親会社株主に帰属する当期純利益は116,650千円で、1,353.2%の増加を見せました。これらの要因から、当社は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、デジタル化の進展に伴うマーケティングサービスの需要増加を活かし、業績を大きく伸ばすことができました。