1. 事業内容

ククレブ・アドバイザーズ株式会社は、企業不動産（CRE）に特化した不動産テック企業で、AIを活用した営業支援システム「CCReB AI」と、事業用不動産マッチングシステム「CCReB CREMa」を提供しています。これにより、企業の不動産ニーズに応じたワンストップソリューションを実現し、CREアドバイザリー、ファンド組成、プロジェクトマネジメントなどのサービスを展開。AI技術によるデータ分析を駆使し、迅速かつ的確な提案を行い、顧客の資産活用や経営課題の解決に寄与しています。

2. 事業の特徴

1. AI活用による効率化
   ククレブは、AIを駆使した不動産テックシステムを開発し、企業のCREニーズを的確に把握・分析します。「CCReB AI」は企業の開示情報を解析し、潜在的な不動産ニーズを可視化することで、営業部門の業務負担を軽減。これにより、提案の質やスピードが向上し、顧客満足度の向上に寄与しています。

2. ワンストップソリューションの提供
   CREソリューション事業では、アドバイザリーからファンド組成、プロジェクトマネジメントまで、幅広いサービスを一貫して提供。顧客企業は複数の業者とやり取りする手間を省き、効率的に不動産戦略を実行することが可能となります。このワンストップでのサービス提供が顧客にとって大きな魅力です。

3. 市場における独自のポジショニング
   ククレブは、大手不動産会社が手掛けないコンパクトサイズの企業不動産にフォーカス。ニッチ市場に特化することで、情報の非対称性を克服し、企業の多様なニーズに応えることで競争優位性を確立。CRE市場の成長に伴い、今後のビジネスチャンスが拡大することが期待されています。

3. 経営成績の推移とその要因の分析

2023年8月期の第5期連結会計年度において、ククレブの売上高は703,605千円で、前年同期比36.4%の増加を記録しました。営業利益は233,147千円、経常利益は234,638千円、親会社株主に帰属する当期純利益は163,356千円で、いずれも前年同期比で59.5%から65.1%の増加を達成。この成長は、AIを活用した不動産テックサービスの需要拡大と、CREソリューション事業の強化によるものです。特に、土地有効活用案件やオフバランス案件の増加が寄与し、安定した収益基盤を確立。また、2023年3月に設立した各務原プロパティ株式会社による賃貸事業の運用開始も、収益の安定化に寄与しています。これらの要因が相まって、当社の業績は堅調に推移しています。