JX金属株式会社は、半導体や情報通信分野における先端素材の開発、製造、販売を行う企業です。主力製品には、半導体用スパッタリングターゲットや圧延銅箔があり、これらは半導体デバイスや高機能電子機器に広く使用されています。また、銅やレアメタルの資源開発、製錬・リサイクル事業も展開し、上流から下流までをつなぐ強固なサプライチェーンを構築しています。持続可能な社会の実現に向けた技術革新を追求し、環境保全にも積極的に取り組んでいます。
JX金属は、半導体用スパッタリングターゲット市場で約64%の世界シェアを誇ります。特にロジックやメモリ向けの製品においては、独自の技術を駆使して差別化を図り、顧客からの信頼を得ています。長年の顧客との関係構築により、安定した受注を確保しており、今後の市場成長にも柔軟に対応できる体制を整えています。
当社は、高純度化技術や表面制御技術を駆使し、顧客ニーズに応じた多様な製品を提供しています。特に、半導体用スパッタリングターゲットの製造プロセスでは、独自の技術を用いて高品質な製品を安定的に供給しています。また、次世代材料の開発にも注力し、持続可能な社会に貢献する製品を展開しています。
JX金属は、環境保全やリサイクル原料の活用を重視し、サステナブルな製品の提供を目指しています。特に、銅製錬事業においてはリサイクル原料比率を高める取り組みを進めており、2030年度には25%、2040年度には50%を目指しています。これにより、脱炭素社会の実現に寄与し、企業の社会的責任を果たすことを目指しています。
2024年3月期の売上高は1,512,345百万円、営業利益は86,172百万円で、前年同期比で増加しました。この成長は、特に半導体材料セグメントの需要増加に起因しています。AIやデータセンター向けの需要が高まり、半導体用スパッタリングターゲットの販売が好調でした。一方、情報通信材料セグメントでは、エレクトロニクス製品の市況調整の影響を受け、圧延銅箔の販売が落ち込みました。全体として、フォーカス事業の成長が業績を押し上げたものの、基礎材料セグメントの収益性向上に向けた取り組みが求められています。今後は、半導体市場の成長を確実に捉え、さらなる収益拡大を目指す必要があります。
会社名 | JX金属 |
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会社URL | https://www.jx-nmm.com/ |
銘柄コード | 5016 |
業種・業態 | 非鉄金属 |
市場 | 東証プライム |
会社設立日 | 2002-09-27 |
代表者名 | 代表取締役社長 林 陽一 |
住所 | 東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 |
監査法人 | EY新日本有限責任監査法人 |
推薦証券 | 大和証券(株) |
決算期 | 3月決算 |
オファリングフォーマット | グローバルオファリング |
推薦証券会社 | 大和証券(株) |
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主幹事証券会社 | 大和証券(株), みずほ証券(株), 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(株), モルガン・スタンレーMUFG証券(株), JPモルガン証券(株), 野村證券(株), SMBC日興証券(株) |
元引受取引参加者等 | 大和証券(株), みずほ証券(株), 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(株), モルガン・スタンレーMUFG証券(株), JPモルガン証券(株), 野村證券(株), SMBC日興証券(株), 水戸証券(株), めぶき証券(株), (株)SBI証券, 楽天証券(株), マネックス証券(株) |
(N-2期) 監査報酬(千円) | (N-2期) 非監査報酬(千円) | (N-1期) 監査報酬(千円) | (N-1期) 非監査報酬(千円) | |
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提出会社 | 85,000 | - | 502,000 | - |
連結子会社 | 126,000 | 2,000 | 79,000 | 1,000 |
計 | 211,000 | - | 581,000 | - |
(N-2期) 監査報酬(千円) | (N-2期) 非監査報酬(千円) | (N-1期) 監査報酬(千円) | (N-1期) 非監査報酬(千円) | |
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提出会社 | - | - | - | - |
連結子会社 | 132,000 | 4,000 | 142,000 | 17,000 |
計 | - | - | - | - |
2023/3 | 2024/3 | |
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売上高(百万円)
| 1,638,484 | 1,512,345 |
経常利益(百万円)
| 63,327 | 78,714 |
当期純利益(百万円)
| 36,930 | 102,624 |
純資産額(百万円)
| 492,093 | 627,388 |
自己資本比率
| 26.9% | 47.3% |
自己資本利益率
| 7.7% | 18.3% |
2020/3 | 2021/3 | 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 | |
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売上高(百万円)
| 252,673 | 303,092 | 302,528 | 319,941 | 291,395 |
経常利益(百万円)
| 34,555 | 52,925 | 72,192 | 72,156 | 115,437 |
当期純利益(百万円)
| 27,669 | 36,357 | 56,926 | -7,260 | 141,602 |
純資産額(百万円)
| 340,103 | 360,446 | 379,610 | 343,911 | 485,644 |
一株あたりの純資産額 (円) | 366 | 388 | 409 | 370 | 523 |
自己資本比率
| 62.4% | 51.0% | 48.2% | 43.1% | 61.9% |
自己資本利益率
| 8.4% | 10.4% | 15.4% | -2.0% | 34.1% |