1. 事業内容

フォルシア株式会社は、デジタルビジネスプラットフォーム事業を中心に、特に旅行・観光業界向けのソリューションを提供しています。主力製品である「webコネクト」は、旅行商品造成・販売プラットフォームとして、ダイナミックプライシングや複数チャネルへのデータ連携を実現し、顧客の業務効率化を促進します。また、独自の検索技術「Spook」を活用し、膨大なデータを迅速に処理することで、顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。これにより、旅行業界のデジタル化を推進し、顧客のビジネス変革に寄与しています。

2. 事業の特徴

• 独自の検索技術「Spook」
  フォルシアの「Spook」は、複雑なデータを迅速に処理する独自技術で、旅行業界に特化した高い評価を得ています。多様な検索条件に対応し、リアルタイムで変動する情報を即座に抽出可能で、顧客は必要な情報にストレスなくアクセスできるため、顧客満足度の向上に寄与しています。

• SaaS型サービス「webコネクト」
  「webコネクト」は、旅行商品造成・販売を支援するSaaS型サービスで、宿泊施設や交通手段を組み合わせた動的な販売を実現します。顧客は初期投資を抑えつつ、必要な機能をモジュール化して利用できるため、柔軟なビジネス展開が可能です。このサービスは旅行業界のデジタル化を加速させています。

• デジタルトランスフォーメーションの推進
  フォルシアは旅行・観光業界だけでなく、MROや製造業など他業界にもサービスを展開しています。顧客の業務効率化や意思決定の精度向上を支援し、データ活用のニーズに応え、新たなビジネス機会を創出しています。特に、データクレンジングツール「Masstery」を通じて、顧客のデジタルトランスフォーメーションを強力にサポートしています。

3. 経営成績の推移とその要因の分析

フォルシア株式会社の2023年2月期の売上高は1,946,946千円で、前期比9.3%減少しました。この減少の主な要因は、webコネクトのサービス利用料が増加した一方で、外注比率の高いインキュベーション開発を抑制したことです。しかし、営業利益は139,155千円で前期比36.0%増加し、コストコントロールの強化が功を奏しました。2024年8月期の中間決算では、売上高が1,064,340千円に達し、顧客数の増加が寄与しました。経常利益も80,152千円と好調で、顧客基盤の多様化やデジタル化の進展が業績にプラスの影響を与えています。今後の成長が期待される要因として、デジタル化の進展と顧客ニーズへの対応が挙げられます。