GreenEarthInstitute株式会社は、バイオマスから化学品を製造するバイオリファイナリー技術に特化した企業です。2011年に設立され、公益財団法人地球環境産業技術研究機構の技術を商用化することを目指しています。主な製品にはアミノ酸、バイオジェット燃料、樹脂原料があり、ライセンス契約を通じて企業に技術を提供しています。持続可能な社会の実現に向けて、石油由来の化学品からバイオマス由来の製品への転換を推進し、環境負荷の軽減に寄与しています。
当社のコア技術は、コリネ型細菌を活用した高効率な発酵技術です。この技術により、微生物の増殖を抑制し、代謝活性を高めることで、低コストで高い生産性を実現しています。従来の発酵法に比べて原料効率が向上し、短時間で大量の化学品を生産可能です。このプロセスは非可食バイオマスを原料として利用でき、持続可能な生産を実現しています。
当社は、石油を使用せずにバイオマスから化学品を製造する「バイオエコノミー」の実現を目指しています。環境負荷を軽減し、持続可能な社会を構築するための取り組みを行っています。政府の気候変動対策やSDGsの達成に向けた法規制の強化により、バイオマス由来製品の需要が高まることが期待されており、当社の技術はその需要に応えるものです。
当社は、自社での生産設備を持たず、研究開発とライセンス・製品販売の二つのビジネスモデルを採用しています。新技術の商用化には、技術開発の段階を経て、ライセンス契約を通じて収益を得る仕組みを構築しています。このアプローチにより、リスクを最小限に抑えつつ、効率的に市場に参入することが可能となり、持続的な成長を図っています。
2020年9月期の売上高は334,338千円で、前年同期比65.5%増加しました。この成長は、主に研究開発契約の増加とライセンス契約の締結によるもので、特にバイオマス由来のアミノ酸の需要が高まりました。しかし、営業損失は114,531千円で、依然として赤字を計上しています。これは、技術基盤の確立に向けた先行投資が影響しています。2021年6月末時点では、売上高312,578千円を記録し、引き続き堅調な成長を維持していますが、営業損失は58,310千円に留まり、収益性の改善が求められています。今後は、商用化の進展と新たなライセンス契約の締結が業績の改善に寄与することが期待されています。
会社名 | Green Earth Institute |
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会社URL | http://gei.co.jp/ja/ |
銘柄コード | 9212 |
業種・業態 | サービス業 |
市場 | 東証マザーズ |
会社設立日 | 2011/9/1 |
代表者名 | 代表取締役 CEO 伊原 智人 |
住所 | 〒113‐8485 東京都文京区本郷七丁目 3 番 1 号 |
従業員数 | 30人 |
監査法人 | 有限責任あずさ監査法人 |
推薦証券 | みずほ証券(株) |
決算期 | 9月決算 |
オファリングフォーマット | 旧臨時報告書方式 |
推薦証券会社 | みずほ証券(株) |
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主幹事証券会社 | みずほ証券(株) |
元引受取引参加者等 | みずほ証券(株), 大和証券(株), (株)SBI証券, SMBC日興証券(株), ちばぎん証券(株) |
(N-2期) 監査報酬(千円) | (N-2期) 非監査報酬(千円) | (N-1期) 監査報酬(千円) | (N-1期) 非監査報酬(千円) | |
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提出会社 | 14,900 | - | 12,000 | - |
連結子会社 | - | - | - | - |
計 | 14,900 | - | 12,000 | - |
2017/9 | 2018/9 | 2019/9 | 2020/9 | 2021/9 | 2022/9 3Q | |
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売上高(百万円)
| 10 | 5 | 189 | 202 | 334 | 313 |
経常利益(百万円)
| -264 | -86 | -90 | -276 | -114 | -56 |
当期純利益(百万円)
| -494 | -90 | -176 | -289 | -116 | -58 |
純資産額(百万円)
| 20 | 131 | 406 | 441 | 325 | 817 |
一株あたりの純資産額 (円) | -1,776,211 | -1,876,238 | -2,071,449 | 53 | 39 | - |
自己資本比率
| 10.3% | 44.5% | 70.8% | 53.8% | 56.5% | - |
自己資本利益率
| - | - | - | - | - | - |