1. 事業内容

グロースエクスパートナーズ株式会社は、エンタープライズDX（デジタルトランスフォーメーション）を中心とした事業を展開し、顧客企業の組織やITの変革を支援しています。主なサービスには、DX推進支援コンサルティング、システム開発・運用、デジタルサービスの共創が含まれ、特に大手企業を対象としています。2023年8月期には、売上高3,736,293千円を達成し、前年同期比13.5%の増加を記録しました。この成長は、顧客のレガシー資産を活用し、新たな価値を創出する取り組みによるものです。

2. 事業の特徴

(1) 自走型DX組織の実現支援
当社は、顧客企業が自ら事業価値を創造し続ける自走型DX組織への変革を支援しています。具体的には、顧客のレガシー資産を活用した新しいサービスやビジネスモデルの企画を行い、成功事例を拡大することで持続可能な成長を促進します。これにより、顧客の組織文化やプロセスの変革を実現し、長期的な関係を築いています。

(2) 出島型アプローチ
当社は「出島型アプローチ」を採用し、既存の枠組みから切り離した組織を設け、外部の専門性を取り入れながらDXを推進します。このアプローチにより、企業全体にイノベーションをもたらし、顧客企業の組織変革を加速させることが可能です。具体的には、合同チームでのアジャイル開発や人材育成研修を通じて、顧客のニーズに応じた柔軟な支援を行っています。

(3) データ駆動型プラットフォームの構築
当社は、顧客企業のデータを活用した新規デジタルサービスの迅速な立ち上げを支援する「データ駆動型プラットフォーム」を提供しています。このプラットフォームは、既存システムのデータを活用し、顧客の業務に即したソリューションを提供することで、業務の効率化と新たな価値創出を実現します。これにより、顧客企業の競争力を高めることに寄与しています。

3. 経営成績の推移とその要因の分析

2023年8月期の売上高は3,736,293千円で、前年同期比13.5%の増加を記録しました。営業利益は386,061千円（32.7%増）、経常利益は396,649千円（27.2%増）、親会社株主に帰属する当期純利益は279,025千円（37.8%増）となりました。この成長は、特にDX推進支援事業の拡大と、AtlassianやFresche等の他社プロダクト販売によるDX支援プロダクト・サービス事業の成長によるもので、443,214千円の売上増加が寄与しています。また、顧客企業のデジタル化ニーズの高まりが、当社の業績向上を後押ししました。今後も、顧客のニーズに応じたサービス提供を通じて、持続的な成長を目指す方針です。