1. 事業内容

株式会社レントは、産業機械、建設機械、及び産業車両のレンタルを主な事業とする企業です。約6,000種類、50万台以上のレンタル資産を保有し、日本国内に64か所の営業所を展開しています。また、タイ、インドネシア、ベトナムなどの海外市場にも進出し、現地法人を通じてレンタル事業を行っています。顧客のニーズに応え、効率的な資源活用を促進し、環境負荷の低減にも寄与することを目指しています。

2. 事業の特徴

1. 幅広いレンタル資産

レントは、ダンプカー、高所作業車、掘削機、クレーンなど多様なレンタル資産を取り揃えています。この「ワンストップサービス」により、顧客は必要な機器を一括でレンタルでき、効率的な作業環境を実現しています。特に建設業だけでなく、製造業やサービス業にも重点を置き、顧客基盤を拡大しています。

2. 高付加価値サービスの提供

レントは、単なる機器のレンタルにとどまらず、環境・安全・効率を重視した「バリュープラスサービス」を展開しています。これにより、顧客の作業効率を向上させるだけでなく、作業環境の安全性や品質を確保するための専門的なサポートを提供し、顧客との信頼関係を強化しています。

3. グローバル展開

レントは国内市場だけでなく、海外市場にも積極的に進出しています。タイ、インドネシア、ベトナムに現地法人を設立し、レンタル事業を展開しています。これにより、海外市場での成長機会を捉え、国際的な競争力を高めています。特にASEAN地域の経済成長を背景に、今後のさらなる市場拡大が期待されています。

3. 経営成績の推移とその要因の分析

株式会社レントの経営成績は、2024年5月期において売上高436億90百万円、経常利益27億95百万円、親会社株主に帰属する当期純利益20億73百万円を記録し、前年同期比でそれぞれ7.5%、13.7%、17.6%の増加を達成しました。この成長は、公共建築・土木投資の増加に伴う需要拡大と、環境・安全・効率を重視した高付加価値サービスの提供によるものです。また、レンタル資産の計画的な投資と維持管理が功を奏し、供給力の向上と減価償却費の低減が実現しました。さらに、業務改革や人材育成の推進も、持続的な成長に寄与しています。これらの要因が相まって、安定した収益基盤を構築し、今後の成長が期待されます。